ウルドゥー文字はアラビア文字の28字にペルシア文字4字、さらにヒンディー語系の発音を表すために作られた3字を加えた、合計35文字からなっています。
まず覚えていただきたいのは、ウルドゥーの各文字は、頭字、中字、尾字の3種類があるということです。これは、各文字が、単語の語頭、あいだ、語尾のいずれに来るかによって、形が変化する、ということです。英語の筆記体を学んだ際、つなげ方というのを学ばれたことでしょう。それと同じですが、つながり方に若干変化が出るのです。
たとえば、「 ت 」という文字と、نという文字がつながるとき、「 ت ن 」と離して書くのでなく、「 تن 」と書くことで単語になるのです。この場合の最初の文字が、元の形と若干変わっていることにお気づきでしょう。こういう変化がそれぞれの文字にあるということです。 これは、それぞれの文字を学びながら、実際につなげる練習を重ねて慣れないと覚えられません。日本人がウルドゥー語を学ぶときに最初にぶつかるのはこの問題です。 そこで、ここでは各文字を解説しながら、その書き方、つなげ方を練習していきます。
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