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ヒンディー語について

ヒンディー語はインドの連邦公用語であると同時に北部を中心にしたいくつかの重要な州の公用語です。
話者人口はインド全土で約4億人を数えます。また、母語は別であってもインド全体でヒンディー語を理解する人は相当数存在します。表記にあたってはデーヴァナーガリー文字を用います。ヒンディー語自体は、インドヨーロッパ語族に属し、英語やフランス語とも遠い親縁関係にあります。たとえば現代のヒンディー語と英語の間にも、古くさかのぼれば語源を共有する語彙がいくつもあります。


イランのペルシア語とも近い言葉です。
さらに、歴史の中でペルシア語からは多くの語彙を借用することになりました。この語彙の借用が進んで生まれた言語がウルドゥー語ですから、ヒンディー語とウルドゥー語は文法的には同一の言語といえます。
インドでは英語を日常的に用いる人たちが約3%程度
と言われています。大都市では習熟の程度を別にすれば英語を用いる人たちはもう少し多いと思われますが、少し深くインドと接するとヒンディー語の巨大な世界が見えてきます。ビジネスや国際交流の面で英語の重要性はインドだけではなく世界でますます重要になることは事実ですが、それと同時にヒンディー語の重要性はインド国内においてこれまで以上に高まることも間違いありません。インドは最近の経済発展もあり、南アジアだけではなく世界の中で自国の占める地位と重要性に関して自信を深めています。そのことが、自国の言語・文化に対する自信にもつながっています。ヒンディー語がインドを代表する言語としてそれにふさわしい扱いを受ける状況が整いつつあります。


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