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第5課 スーパーマーケットで

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●会話表現

 

ここでは,第5課のスキット内で使われている会話表現をもとに,初歩的な会話表現について見ていくことにしましょう.

 

1. 値段を尋ねる・値段を言う

Hvad koster det? これ/それ/あれはいくらですか?


 よく使う表現です.Hvor meget koster det? とも言います. スキット内では,この質問に対して,次のように答えています.






Kalvekød koster 38,50 kr., og svinekød koster 34,50 kr.


 38,50 kr. はotteogtredive (38) kroner og halvtreds (50) øre <38クローネ50ウーア> あるいは <38.5クローネ> のことですが,ふつうはotteogtredive en halv 「38半分」のように言い,kr. を読みません.

 ちなみに,クローネはデンマークの貨幣単位で,1クローネ=100ウーアです.




2. AはBです:A(名詞・代名詞)= B(形容詞)

 スキット内では,次のような文が使われています.

Er gulroden rå?  にんじんは生ですか?

Er det rigtigt?  それは本当ですか?


例文はどちらも疑問文の形態をしていますが,これをどちらも平叙文に直すと次のようになります.

 

Guleroden er rå. にんじんは生です.

Det er rigtigt. それは本当です.

 

 上記の文では,råとrigtigが形容詞ですが,このように,名詞や代名詞を主語にして,その名詞について形容詞を使って「~です」と表現する場合には,A er B. のように言います.

 その際には,Bの位置にくる形容詞は,Aの位置にある名詞や代名詞に合わせて語形変化をします.






3. ~が好きです.

Jeg kan godt lide frikadeller. 私はフリカデレが好きです.


 

kan (godt) lide ~

 

で,<~が好きです> という意味を表します.よく使う表現です.

 

Jeg kan godt lide øl.  私はビールが好きです.

Jeg kan godt lide chokolade.  私はチョコレートが好きです.

[chokolade (-n, -r): チョコレート]

 

人称代名詞を目的語にすることもできます.

 

Jeg kan godt lide ham. 私は彼が好きです.

Jeg kan godt lide hende. 私は彼女が好きです.

 

また,at-不定詞を目的語にすることもできます.

 

Jeg kan godt lide at lave mad.  私は料理をするのが好きです.

Jeg kan godt lide at gå en tur.  私は散歩をするのが好きです.

[gå (en) tur: 散歩をする]

Jeg kan godt lide at gå i biografen.  私が映画館に行くのが好きです.

[gå i biografen: 映画館に行く]

 






4. 食事を作る ― 美味しい

 デンマーク語では「(食事を)作る」という意味を表す際に,動詞laveを用います.lave madという表現で,「食事を作る・料理をする」という意味になります.この際,発音に気を付けてください.通常,強勢は動詞laveには置かれず,目的語のmadに置かれます.注意して聞いてみましょう.

 

lave mad

 

 スキット内では次のような文で使われています.

Vi skal lave aftensmad hjemme hos mig. 私たちは私の家で夕食を作ります.


 lave aftensmad で <夕食を作る> という一つの意味になります.この場合も,強勢は動詞laveに置かれず,aftensmadだけに置かれます.

 またskalは <~することになっている> という「予定」を表します.skalの後の動詞laveは不定詞形になっていることに注意してください.

 hjemme <自宅で,家で> とhos mig <私のところで> が組み合わさって <私の家(うち)で> という意味になります.

 第4課で確認したように,hjemが <家に> という方向を表すのに対して,hjemmeは <家で> という場所を表します.


 

― 語彙を増やしましょう!―

lave mad や lave aftensmad 以外にもlaveを用いた表現がありますので,ここで覚えましょう.

 

lave morgenmad  朝食を作る

lave frokost  昼食を作る

lave middag  夕食(ディナー)を作る

 

動詞laveの直後に料理名を置くこともできます.その際にも,強勢は該当する料理名に置かれます.

 

lave salat  サラダを作る

lave gulerodssalat  にんじんサラダを作る

lave frikadeller  フリカデレを作る


また,ここで「美味しい」ということを表すデンマーク語の表現も一緒に覚えましょう.スキットでは,次のような例文が使われています.

Det smager virkelig godt. それは本当に美味しいです.


 スキットの例文では,virkelig <本当に> という副詞が入っていますが,デンマーク語では基本的に,

 

Det smager godt.

 

で <それは美味しいです> という意味になります.

 godtは形容詞godの未知形・単数・中性形を副詞として用いたものです. virkelig以外にもrigtigを使って,強調することができます.

 

Det smager rigtig godt. それは本当に美味しいです.

 

 反対に <それは美味しくないです> ということを伝える場合には,否定の副詞ikkeを用いて,

 

Det smager ikke godt. それは美味しくないです.

Det smager ikke så godt. それはあまり美味しくないです.

 

などのように言うことができます.




5. その他の便利な表現

相手の言っていることの意味が分からないとき

Hvad betyder det? それは何を意味しますか?


 「それはどういう意味ですか?」という非常に重要な表現ですので,覚えましょう.





相手の意向を聞くとき

Hvad siger du til kinakålsalat? 白菜サラダはどうですか?


Hvad siger du til ~ は文字通りには <あなたは~に対して何を言いますか?> という意味ですが,実際には <あなたは~をどう思いますか?> という意味で使われます.

 

Hvad siger du til at købe nogle øl? 何本かビールを買うのはどうですか?

Hvad siger du til det? それについてはどうですか?





相手の意見に賛同して

Det er en god idé. それは良い考えです.


 en idéが未知形・単数・共性形なので,形容詞god <良い> には何も語尾が付加されていません.





「急いで~する」

Lad os skynde os hjem at lave mad!

急いで家に帰って食事を作りましょう!


 ここでもlave mad <食事を作る> という表現が用いられています.

 また,skynde osは <急ぐ> という意味になります.直訳すると,<私たち自身を急がせる> という意味で,したがって <急ぐ> という意味になります.このような動詞は再帰動詞と呼ばれます.

〔移動の動詞 + at-不定詞〕で <~に行って~する> ということを表します.