第1課では,人称代名詞の主格と目的格を取り上げます.デンマーク語の人称代名詞には,この他に所有格も存在しますが、ここでは取り上げません。
★人称代名詞は,基本的には強勢を置きません.しかし,ham der
<あそこの彼>,hende der <あそこの彼女> のように,「強調」や「対比」として用いられる人称代名詞には必ず強勢が置かれます.また,この場合,多くの言語では主格が用いられるのに対してデンマーク語では目的格が用いられます.
★2人称複数主格の I は文中でも大文字で書きます.
★敬称の2人称De, Demはよほど年配の方に対してしか用いることはなく,商店の従業員の中にはお客に対して用いる人もいたり,会社から顧客に宛てた文書の中で用いられる程度です.なお,敬称の2人称De, Demは文中でも大文字で書き始めます.
- hedder
- kommer
- er
- siger
- staver
★デンマーク語の動詞には,人称変化が一切ありません.
例えば,英語のI come/ he comesのような人称変化はありません.
★現在形 (hedder, kommer, siger, staver) は不定詞 (hedde, komme, sige, stave) に r を付けた形です.一方 er は例外で,その不定詞はværeです.