第1課では,人称代名詞の主格と目的格を取り上げます.デンマーク語の人称代名詞には,この他に所有格も存在しますが、ここでは取り上げません。
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単数 |
複数 |
主格 |
目的格 |
主格 |
目的格 |
1人称 |
jeg |
mig |
vi |
os |
2
人
称 |
親称 |
du |
dig |
I |
jer |
敬称 |
De |
Dem |
De |
Dem |
3
人
称 |
男性 |
han |
ham |
de |
dem |
女性 |
hun
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hende
|
共性 |
den
|
den
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中性 |
det
|
det
|
★人称代名詞は,基本的には強勢を置きません.しかし,ham der
<あそこの彼>,hende der <あそこの彼女> のように,「強調」や「対比」として用いられる人称代名詞には必ず強勢が置かれます.また,この場合,多くの言語では主格が用いられるのに対してデンマーク語では目的格が用いられます.
★2人称複数主格の I は文中でも大文字で書きます.
★敬称の2人称De, Demはよほど年配の方に対してしか用いることはなく,商店の従業員の中にはお客に対して用いる人もいたり,会社から顧客に宛てた文書の中で用いられる程度です.なお,敬称の2人称De, Demは文中でも大文字で書き始めます.
- hedder
- kommer
- er
- siger
- staver
★デンマーク語の動詞には,人称変化が一切ありません.
例えば,英語のI come/ he comesのような人称変化はありません.
★現在形 (hedder, kommer, siger, staver) は不定詞 (hedde, komme, sige, stave) に r を付けた形です.一方 er は例外で,その不定詞はværeです.
疑問文 (1) – 疑問詞のない疑問文
- Er du japaner?
- Kommer du fra Danmark?
★定形動詞と主語の位置を入れ替えて,疑問文を作ります.(デンマーク語の定形動詞とは,動詞の現在形と過去形のことです.)
★英語のDo you come from Denmark? の文における,do, doesに相当する語は用いません.
★文の末尾のイントネーションは上がりません.
このように疑問詞のない疑問文には,Ja / Nej(英語でYes / No)で答えます.スキット内での表現を見てみましょう.
Er han franskmand? -Ja.
<彼はフランス人ですか?>という問いに対して,彼はフランス人なので,肯定を表すjaを使って答えています.
Kommer hun også fra Frankrig? -Nej, hun kommer fra England.
<彼女もフランス出身ですか?>という問いに対して,彼女はフランス出身ではないので,否定を表すnejを使って答えています.
疑問文 (2) – 疑問詞で始まる疑問文
- Hvor kommer hun fra?
- Hvordan staver du det?
★疑問詞が文の始めに置かれます.
★定形動詞と主語の位置を入れ替えて,疑問文を作ります.
★英語の Where do you come from? の文における,do, doesに相当する語は用いません.
★文の末尾のイントネーションは上がりません.