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第3課 インドは好きですか?

 

インドでは家族について質問されることがよくあります。
この課では自分や相手、そしてお互いについての基本的な質問と返事を練習しましょう。
文法事項としては、現在(未完了)時制と与格構文を学びます。

 

●この課の会話ビデオ

アーシャーの家でかなえはほっと一息ついています。一方、アーシャーのお母さんは日本から来たかなえに興味津々で、いろいろと質問をします。お互いの家族構成はどうなっているでしょうか。話の展開を想像しながらビデオを見てみましょう。

 

 

会話の流れはつかめましたか? それでは、会話の内容を学習していきましょう。

 

 

● 新出単語の学習と内容の確認

会話に出てくる単語を学びましょう。発音を聞くこともできます。


 

話されていた内容はつぎのとおりです。日本語訳を参照しながら、意味を確認しましょう。

 

आशा :
यह भी लो ।
アーシャー :
これも食べて。

ममता :
कानाए, आपको भारत कैसा लगता है ?
マムター :
かなえ、インドをどう思いますか?

आशा :
ख़तरनाक है न ?
アーシャー :
危険なのよね?

कानाए तो बहुत डरपोक हैं ...
かなえったら、とても怖がりだから…。

ममता :
तुम ज़रा चुप रहो ।
マムター :
あんたはちょっと黙ってなさい。

कानाए, आप बताइए ।
かなえ、答えてちょうだい。

कानाए :
सच पूछिए, तो मुझे भीड़ अच्छी नहीं लगती ।
かなえ :
正直に言いますと、人ごみが好きではないんです。

और शोर भी ...
それに騒音も…。

लेकिन घर में आराम मिलता है ।
でも、家庭ではほっとします。

और इस घर की सजावट भी बहुत सुंदर है ।
それにこちらのお宅はとてもきれいに飾ってらっしゃるし。

ममता :
धन्यावाद ।
マムター :
ありがとう。

आशा :
माँ, कानाए को भारतीय साहित्य में रुचि है ।
アーシャー :
お母さん、かなえはインドの文学に興味があるのよ。

ममता :
क्या आप इसलिए हिंदी पढ़ती हैं ?
マムター :
それでヒンディー語を勉強しているの?

कानाए :
जी हाँ ।
かなえ :
はいそうです。

मेरी बहन भी हिंदी पढ़ती हैं ।
私の姉もヒンディー語を勉強しています。

आशा :
वे तो इतिहास का अध्ययन करती हैं ।
アーシャー :
お姉さんは歴史を研究してらっしゃるのよ。

ममता :
अरे, यह तो बहुत अच्छा है ।
マムター :
それは素晴らしいわね。

आपके परिवार में कितने सदस्य हैं ?
ご家族は何人ですか?

कानाए :
माता-पिता जी, बड़ी बहन, बड़े भाई, छोटी बहन और मैं ।
かなえ :
両親と姉、兄、妹、それに私です。

सब लोग ओसाका में रहते हैं ।
皆大阪に住んでいます。

ममता :
आपके भाई साहब की उम्र क्या है ?
マムター :
お兄さんはおいくつ?

वे क्या काम करते हैं ?
どんなお仕事をされているの?

आशा :
वे तो डॉक्टर हैं ।
アーシャー :
お医者さんよ。

वे कानाए से दो साल बड़े हैं ।
かなえの2歳年上よ。

कानाए :
आप तो अच्छी तरह जानती हैं ।
かなえ :
あなた、よく知ってるわねぇ。

अब आपके पिता जी कहाँ हैं ?
それで、あなたのお父さんはどちらにいらっしゃるの?

ममता :
वे अभी दफ़्तर में हैं ।
マムター :
今は会社にいるわ。

आशा :
आजकल वे बहुत व्यस्त हैं ।
アーシャー :
最近とても忙しいの。

लेकिन हाँ, उन्हें भी तुम्हारे बारे में मालूम है ।
でももちろん、お父さんもあなたのことは知っているからね。


■ヒンディー語で言ってみよう

スキットのカラーの和訳部分はさまざまな表現が可能です。他のバリエーションについては、以下のリンクページを参考にしてください。


感想を言う


人の紹介をする



 

■ビデオで再確認

内容が理解できたら、もう一度ビデオを見てみましょう。今度は単語やセリフの発音、そして意味が正確に理解できるか、注意しましょう。


ヒンディー語字幕
日本語字幕

 

 

● 文法解説

この課で学ぶ重要な文法はつぎの2項目です。会話中のセンテンスを思い出しながら、学習しましょう。

 

■現在(未完了)時制

現在(未完了)時制例

動作が反復されたり、継続中であることを示す動詞の形を「未完了分詞」と呼びます。主語の性・数にしたがって、語根√にता(男性・単数)、ते(男性・複数)、ती(女性・単数/複数)を加えます。これにコピュラ動詞の現在形をともなった形を「現在(未完了)時制」と呼びます。否定文ではしばしばコピュラ動詞は省略されます。(女性・複数の場合、未完了分詞√+तींが用いられます)主に2つの用法があります。

 

(1)その行為や状態が、現在において繰り返し行われたり、継続している様子を表現します。

 

आप तो अच्छी तरह जानती हैं ।
(√जानती(女性・複数) コピュラ動詞(二人称複数形))
あなたはよく知っています。

 

जापान में मैं अक्सर यह दवा खाती हूँ ।
(√खाती(女性・単数) コピュラ動詞(一人称単数形))
日本では私はいつもこの薬を飲んでいます。(第6課)

 

कानाए कुछ गलती भी नहीं करतीं ।
(√करतीं(女性・複数) コピュラ動詞省略)
かなえは何も間違ったことをしていません。(第12課)

 

 

(2)「今すぐ~します」という近い未来を表します。

 

[मैं] अभी निकालता हूँ ।
(√निकालता(男性・単数) コピュラ動詞(一人称単数形))
[私は]すぐに出ししましょう(第5課)

 


文法編の未完了時制へ


 

 

■与格構文(1)

与格構文例

与格構文とは意味上の主語、あるいは動作・状態の結果が及ぶ対象を与格(後置詞कोをつけた形)で表現する構文です。内容は多岐にわたりますが、ここでは主な3つの用法を学びましょう。

 

(1) 動詞लगनाを用い、「(与格)にとって(主語)が~に思われる」という感覚を表します。

 

मुझे भीड़ अच्छी नहीं लगती ।
私にとって人混みがよく思えません。=私は人混みが嫌いです。

 

 

(2) 動詞मिलनाを用い、「(与格)にとって(主語)が~得られる」という取得を表します。

 

घर में [मुझे] आराम मिलता है ।
家庭では[私に]安楽が得られます。=家庭では私はほっとします。

 

 

(3)形容詞मालूमを用い、「(与格)にとって知られている」という認知を表します。

 

उन्हें भी तुम्हारे बारे में मालूम है ।
彼にとってもあなたについては知られています。=彼もあなたについて知っています。


文法編の与格構文へ


 

 

□基本の文型

ヒンディー語では原則的に主語+目的語+動詞の語順をとります。そのため、かなり日本語に近いといえるでしょう。否定文ではふつう否定辞は動詞の前に置きます。また平叙文の文頭にक्याを置くと、正否を問う疑問文になります。疑問詞を用いる場合は、平叙文と同じ位置に疑問詞を置きかえます。また実際に主語がひとりの場合も、尊敬やていねいさを表すために複数形が用いらることがしばしばあります。

 

आज समय नहीं है ।
今日は時間がありません。(第2課)

 

क्या आप इसलिए हिंदी पढ़ती हैं ?
あなたはだからヒンディー語を勉強しているのですか?

 

आपके भाई साहब की उम्र क्या है ?
あなたのお兄さんの年齢は何(才)ですか?

 

आपके पिता जी कहाँ हैं ?
あなたのお父さんはどちらにいらっしゃいますか?



 

 

● 音声練習

次に、会話文の聞き取りと発音を練習しましょう。何度もくりかえし練習することが、上達への近道です。

 

■会話全文の発音確認

会話文全体を2段階のスピードで再生できます。1文ずつリピートしましょう。

 

◆ゆっくり

 

◆ふつう



 

■各台詞の発音確認

ゆっくりのスピードで1文ずつ再生できます。



 

 

● ビデオで最終確認

この課で学習するポイントは以上です。どのくらい理解できたか意識しながら、最初のビデオをもう一度見てみましょう。


 

 

● 練習問題

この課で学んだことを練習しましょう。


 

 

● ダウンロード

この課の教材はこちら(右クリックで保存)。