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第14課 専門

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●文法と抑揚

 

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言葉の使い方を確かめ、抑揚をつけて言ってみましょう。

抑揚のつけかたは地域や時代によって多少違いますが、ここでは基本形を学びましょう。

 

1. ся動詞


動詞の中には「-ся」で終わるものがあります。「заниматься」(勉強している、従事している)の場合、現在形では以下のような形があります。「-юсь」、「-етесь」など、母音の後では「сь」を使うことが注意点です。
(1) Я много занимаюсь. 私はたくさん勉強しています。
(2) Ты много занимаешься? 君はたくさん勉強しているの?
(3) Он много занимается. 彼はたくさん勉強していますよ。
(4) Мы много занимаемся. 私たちはたくさん勉強しています。
(5) Вы много занимаетесь? あなたはたくさん勉強していますか?
(6) Они много занимаются. 彼らはたくさん勉強しています。






2. 造格


何に従事しているのかは、造格という形で伝えます。男性名詞なら「ом」を付ける、女性名詞なら最後の1文字を「ой」に変えるのが、代表的な形です。「ом」、「ой」をよく使いますので、「おむ、おい」(思い)を使う、と覚えておきましょう。
(1) Антон занимался футболом. アントンはサッカーをしていました。
(2) Катя занималась музыкой. カーチャは音楽を勉強していました。
(3) Чем вы занимались? あなたは何を勉強していましたか?
このように、「заниматься」を過去形で使う場合には、主に「-лся」、「-лась」、「-лись」の形をよく使います。







「чем」は「что」(何)の造格という形です。「интересоваться」(興味をもっている)も造格を組み合わせて使います。
(1) Я интересуюсь балетом. 私はバレエに興味があります。
(2) Чем ты интересуешься? 君は何に興味があるの?
(3) Он интересуется бизнесом. 彼はビジネスに関心をもっています。
(4) Мы интересуемся музыкой. 私たちは音楽に興味があります。
(5) Чем вы интересуетесь? あなたは何に興味がありますか?
(6) Они интересуются экономикой. 彼らは経済に興味をもっています。







「кем」は「кто」(誰、何の人)の造格という形です。「стать」(なる)を使う場合にも造格を組み合わせます。「пианист」(男性ピアニスト)の造格は「пианистом」です。「пианистка」(女性ピアニスト)の造格は「пианисткой」です。職業を表す言葉には以下のような例があります。
(1) Антон хотел стать врачом. アントンは医者になりたかった。
(2) Борис хотел стать юристом. ボリスは法律家になりたかった。
(3) Виктор хотел стать адвокатом. ヴィクトルは弁護士になりたかった。
(4) Галя хотела стать стюардессой. ガーリャは客室乗務員になりたかった。
(5) Дима хотел стать дипломатом. ディーマは外交官になりたかった。
(6) Елена хотела стать актрисой. エレーナは女優になりたかった。
「стать」(なる)の過去形を使う場合も、造格を組み合わせます。造格は「ом」、「ой」のほかに「ем」、「ей」を使うものもあります。
(7) Женя стал учителем. ジェーニャは(男性)教師になりました。
(8) Зина стала учительницей. ジーナは(女性)教師になりました。
造格を使って、「…として」働いていると伝えることもできます。
(9) Иван работает менеджером. イワンはマネージャーとして働いています。
(10) Коля работает бизнесменом. コーリャはビジネスマンとして働いています。
(11) Кем работает Люба? リューバは何の人として働いているのでしょう?
(12) Миша работает инженером. ミーシャは技師として働いています。
そのほか、「с」+造格で「…と」という意味を表すこともできます。
(13) Я живу с папой. 私はお父さんと暮らしています。
(14) Ты живёшь с мамой? 君はお母さんと暮らしているの?
(15) Нина живёт с мужем. ニーナは夫と暮らしています。
(16) Мы живём с дедушкой и бабушкой . 私たちは祖父と祖母と暮らしています。
(17) Вы живёте с кошкой? あなたは猫を飼っている(猫と暮らしている)のですか?
(18) Они живут с собакой. 彼らは犬を飼っています(犬と暮らしています)よ。
(19) Оля живёт с сыном. オーリャは息子さんと暮らしています。
「дочь」(娘)は、ちょっと変わった変化をします。「-ь」の部分を「-ерью」して、造格にしましょう。
(20) Петя живёт с дочерью. ペーチャは娘さんと暮らしています。
以上は「жить」(住む、生活する、生きる)を使った例でした。第15課の問題集でも使ってみましょう。







「вы станете」で「あなたはなる」、と未来のことを表しています。形容詞+男性名詞の造格には、「-ым」+「-ом」、「-им」+「-ом」などの組み合わせがあります。
(1) Надеюсь, что вы станете прекрасным актёром. あなたが素晴らしい俳優になることを祈っています。
(2) Надеюсь, что вы станете хорошим специалистом. あなたが良い専門家になることを祈っています。







「Поздравляю Вас」(あなたを祝う)の後に、「с」+造格を使っています。「с днём」(日とともに)の部分です。「рождения」は、ここでは「誕生の」という意味で使われています。季節ごとのお祝いであれば、次のような表現があります。
(1) С праздником! 祝日おめでとう!
(2) Поздравляю вас с Новым годом! 新年おめでとうございます!






3. 希望(相手に贈る言葉)


「желаю вам」(あなたに祈ります)の後、生格を使います。「здоровья」は「здоровье」(健康)の生格、「счастья」は「счастье」の生格です。「успехов」であれば、「успех」(成功)の複数生格という形です。
(1) Желаю вам успехов. ご成功を祈ります。
(2) Желаю вам успехов в учёбе. 学習の成功を祈ります。
(3) Желаю вам успехов в работе. 仕事の成功を祈ります。






 

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