「маме」は「мама」(お母さん)の与格という形です。男性名詞なら「у」を付ける、女性名詞なら最後の1文字を「е」に変えるのが、代表的な形です。「あいうえお」のうち、「う」と「え」(ィエ)を使う、と覚えておきましょう。
(1) Вы уже решили, что подарить Антону? アントンに何を贈るか、もう決めましたか?
(2) Вы уже решили, что подарить Анне? アンナに何を贈るか、もう決めましたか?
「решить」(決める、解決する)は完了体です。次の例を見てみましょう。「купить」(買う、買ってしまう)も動詞の完了体です。1語で未来の【予測や可能性】を表すことができます。
(3) Я куплю другу шарф. 私は男友達にマフラーを買います。
(4) Что ты купишь подруге? 君は女友達に何を買ってあげるの?
(5) Борис купит жене кольцо. ボリスは妻に指輪を買ってあげるでしょう。
「папа」(お父さん)は男性ですが、女性名詞のように変化します。
(6) Мы купим папе галстук. 私たちはお父さんにネクタイを買ってあげます。
(7) Что вы купите маме? あなたはお母さんに何を買ってあげますか?
(8) Они купят сыну джинсы . 彼らは息子にジーンズを買ってあげるでしょう。
「дочь」(娘)は、ちょっと変わった変化をします。「-ь」の部分を「-ери」して、与格にしましょう。
(9) Они купят дочери юбку. 彼らは娘にスカートを買ってあげるでしょう。
次は、「начальник」(上司)の与格を使った例です。「позвонить」(電話する)も動詞の完了体です。1語で未来の動作を表すことができます。
(10) Сегодня я позвоню начальнику. 今日私は上司に電話します。
また、「к」+与格を使うと、「…さんのところへ」と方向を表すことができます。
(11) Завтра я пойду к врачу. 明日は私はお医者さんのところへ行きます。
(12) Завтра Аня пойдёт к другу. 明日アーニャはボーイフレンド(彼)のところへ出かけるでしょう。
(13) Завтра Антон пойдёт к подруге. 明日アントンはガールフレンド(彼女)のところへ出かけるでしょう。