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第9課 休息

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●文法と抑揚

 

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言葉の使い方を確かめ、抑揚をつけて言ってみましょう。

抑揚のつけかたは地域や時代によって多少違いますが、ここでは基本形を学びましょう。

 

1. 動詞(移動)


「乗って行くところです」という動詞を使っています。「я」(私は)+「-у」、「ты」(君は)+「-ешь」、「он」(彼は)+「-ет」、「мы」(私たちは)+「-ем」、「вы」(あなたは)+「-ете」、「они」(彼らは)+「-ут」という組み合わせがあります。
(1) Я еду домой. 私は家へ乗って行くところです。
(2) Ты едешь домой? 君は家へ行くところ?
(3) Он едет домой. 彼は家へ行くところですよ。
(4) Мы едем домой. 私たちは家へ行くところです。
(5) Вы едете домой? あなたは家へ行くところですか?
(6) Они едут домой. 彼らは家へ行くところですよ。
不定形は「ехать」(乗って行く、乗って行くこと)です。車などで移動中であることを表す動詞です。また、会話例のように、「今にも乗って行こうとしている」(乗りつつある、乗って行くことになっている)という場合にも使えます。







移動の動詞の先頭に「по」を付けることによって出発を表しています。これは動詞の完了体といって、1語で未来を表せるのが特徴です。今この瞬間より後に「乗って出かける」と考えてみてください。
(1) Я поеду туда завтра. 私はそこへは明日出かけます。
(2) Когда ты поедешь туда? 君はいつそこへ出かけるの?
(3) Когда он поедет туда? 彼はいつそこへ出かけるでしょう?
(4) Куда мы поедем? 私たちはどこへ出かけましょうか?
(5) Куда вы поедете? あなたはどこへ出かけるのですか?
(6) Куда они поедут? 彼らはどこへ出かけるのでしょう?
不定形は「поехать」(乗って出かける)です。「пойти」(歩いて出かける)という動詞もあります。「чём」は「что」(何)の前置格という形です。「на」+前置格を使うと、乗り物の手段を表すことができます。
(7) на самолёте 飛行機で
(8) на велосипеде 自転車で
(9) на автобусе バスで
(10) на троллейбусе トロリーバスで
(11) на трамвае 路面電車で
(12) на поезде 列車で
(13) на электричке 電車で
(14) на машине 車で
(15) на метро 地下鉄で ※「метро」は不変化
(16) на такси タクシーで ※「такси」は不変化
以上の例を覚えておき、第9課の記述問題で画像を見ながら使ってみましょう。






2. 過去時制


「ходить」「歩いて行ってくる」の「ть」を取って、男性なら「-л」、女性なら「-ла」、「вы」または複数の人なら「-ли」を付けると、過去形になります。
(1) Я ходил в кино. 僕(男性)は映画に行ってきました。
(2) Я ходила в кино. 私(女性)は映画に行ってきました。
(3) Ты ходил в кино? 君(男性)は映画に行ってきたの?
(4) Ты ходила в кино? 君(女性)は映画に行ってきたの?
(5) Он ходил в кино. 彼は映画に行ってきました。
(6) Она ходила в кино. 彼女は映画に行ってきました。
(7) Мы ходили в магазин. 私たちはお店に行ってきました。
(8) Вы ходили в магазин? あなたはお店に行ってきましたか?
(9) Они ходили в магазин. 彼らはお店に行ってきました。








「ездить」(乗って行ってくる)の「ть」を取って、男性なら「-л」、女性なら「-ла」、「вы」または複数の人なら「-ли」を付けると、過去形になります。
(1) Я ездил в универмаг. 僕は百貨店に行ってきました。
(2) Я ездил на дачу. 僕は別荘に行ってきました(行っていました)。
移動した方向は「в」+対格で表すことがあります。女性名詞の対格は「-у」や「ю」で終わりますので、注意が必要です。
(3) в аэропорт 空港へ
(4) в аптеку 薬局へ
(5) в больницу 病院へ
(6) в поликлинику 診療所へ
移動した方向を「на」+対格で表すこともあります。「в」を使うのか、「на」を使うのかは名詞によって決まっています。
(7) на работу 職場へ
(8) на станцию метро 地下鉄の駅へ
「形容詞+女性名詞」の対格は、「-ую」+「-у」などで終わります。
(9) на автобусную остановку バス停へ
第9課の確認問題では、移動中の人たちが次のような話をしています。どこへ行こうとしているのか、聴きとってみましょう。
Туда ехать пятнадцать минут.
そこへ乗って行くのは15分です(乗り物で片道15分です)。







「отвечать」(返事をする)の過去形を使っています。「никто」(誰も)の場合には、男性1人の場合と同様に、「-л」の形を使います。
(1) Никто не отвечал. 誰も返事をしませんでした。
「понравиться」(気に入る)の場合は、何が気に入ったかによって男性名詞+「-лся」、女性名詞+「-лась」、中性名詞+「-лось」、複数形+「-лись」の形を使います。
(2) Вам понлавился этот фильм? あなたにはこの映画は気に入りましたか?
(3) Вам понравилась эта песня? あなたにはこの歌は気に入りましたか?
(4) Вам понравилось это общежитие? あなたにはこの寮は気に入りましたか?
(5) Мне понравились эти люди. 私にはこの人たちが気に入りました。







「быть」(ある、いる)の「ть」を取って、男性なら「-л」、女性なら「-ла」、「вы」または複数の人なら「-ли」を付けると、過去形になります。
(1) Там был лес. そこには森がありました。
(2) Там была река. そこには川がありました。
(3) Там было озеро. そこには湖がありました。
(4) Там были овощи. そこには野菜がありました。
(5) Где вы были? あなたは(あなたたちは)どこにいたのですか?
居場所は「в」+前置格、「на」+前置格で表せることがあります。
(6) Я был в универмаге. 僕は百貨店にいました。
(7) Я был на даче. 僕は別荘にいました。







会話例では映画の話がありましたが、映画どころではなかった場合には、次のような対話もありえます。「было」(あった)+「много」(たくさん)を使った例です。
― Посмотрела вчера новый фильм? 昨日新しい映画を見た?
― Да какой там фильм! 映画なんてとんでもない!
Вчера было много дел. 昨日は用事がたくさんあったのよ。
この場合の「да」は「いったい」という意味で、否定を強めるために使われています。日本語で「映画っ!?」と言って驚きを表す時のように、「какой」のアクセント音節で極度に高く発音します(この時、声帯の隙間が閉められ、肺からの呼気が一旦遮断されます)。
このように極端に否定的に答える場合のイントネーションの型を「ИК」(イーカー)7と言います。






3. 関係代名詞



「много людей」で「たくさんの人たち」と言う意味です。「которые」は関係代名詞です。「(どんな人たちかというと)、その人たちは…」、と文をつなげながら、「人々」を修飾する場合に使う形です。






 

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