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第8課 学習

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●文法と抑揚

 

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言葉の使い方を確かめ、抑揚をつけて言ってみましょう。

抑揚のつけかたは地域や時代によって多少違いますが、ここでは基本形を学びましょう。

 

1. 動詞(第2変化)


「я」(私は)+「-ю」、「ты」(君は)+「-ишь」、「он」(彼は)+「-ит」、「мы」(私たちは)+「-им」、「вы」(あなたは)+「-ите」、「они」(彼らは)+「-ят」という組み合わせがあります。
(1) Я медленно говорю. 私はゆっくり話しています。
(2) Ты медленно говоришь? 君はゆっくり話すの?
(3) Он медленно говорит. 彼はゆっくり話しますよ。
(4) Мы быстро говорим. 私たちは速く話します。
(5) Вы быстро говорите? あなた(たち)は速く話しますか?
(6) Они быстро говорят. 彼らは速く話しますよ。
「говорить」(話す、話すこと)のように「-ть」で終わる形は不定形と言います。「誰が」話しているのかによって語尾の数文字を使い分けましょう。次も第2変化の動詞です。
(7) Я часто смотрю телевизор. 私はしょっちゅうテレビを見ています。
(8) Ты часто смотришь телевизор? 君はよくテレビを見るの?
(9) Он часто смотрит телевизор. 彼はよくテレビを見ていますよ。
(10) Мы смотрим интересный сайт. 私たち面白いサイトを見ています。
(11) Какой сайт вы смотрите? あなた(たち)はどんなサイトを見ていますか?
(12) Какой сайт они смотрят? 彼らはどんなサイトを見ているのでしょう?
「смотреть」(見る、見ること)のように「-ть」で終わる形は不定形と言います。第8課の確認問題では、アントンが質問に対して次のように答えています。彼は何をしているのか、聴きとってみてください。
Здесь всегда
много интересных новостей.
ここにはいつも
面白いニュースがたくさんあります。







第2変化の特殊な例です。「я」+「-лю」、「ты」+「-ишь」、「он」+「-ит」、「мы」+「-им」、「вы」+「-ите」、「они」+「-ят」という組み合わせがあります。
(1) Я люблю спорт. 私はスポーツが好きです。
(2) Ты любишь спорт? 君はスポーツが好き?
(3) Он любит спорт. 彼はスポーツが好きですよ。
(4) Мы любим спорт. 私たちはスポーツが好きです。
(5) Вы любите спорт? あなた(たち)はスポーツが好きですか?
(6) Они любят спорт. 彼らはスポーツが好きですよ。






2. 対格


「любить」(愛する)+対格という形を使っています。女性名詞の対格は「-у」や「-ю」で終わるのが特徴です。
(1) экономика 経済(が)
(2) экономику 経済(を)
(3) лекция 講義(が)
(4) лекцию 講義(を)







「形容詞+女性名詞」の対格は、「-ую」+「-у」などで終わります。第8課の確認問題ではアントンが何と答えているか、聴きとってみてください。
(1) русскую музыку ロシアの音楽(を)
(2) японскую музыку 日本の音楽(を)
また、「я люблю」+不定形で「私は愛しています」、「…することを」、と伝えることもできます。「играть」+「в」+対格でスポーツを表わす例を見てみましょう。
(3) Я люблю играть в футбол. 私はサッカーをするのが好きです。
(4) Вы любите играть в теннис? あなたはテニスをするのが好きですか?
第8課の確認問題ではアントンが次のような質問を受けています。「слушать」(聴く)という動詞を使って何と答えているか、聞き取ってみてください。
Что вы любите делать
в свободное время?
あなたは暇な時には(自由な時間には)
何をするのが好きですか?
そのほか、「в」+対格の組み合わせを使うと、「…曜日に」と伝えることもできます。特に水、金、土曜日は「в」+「-у」の形になるので、注意が必要です。以下の例を覚えておき、記述問題で使ってみましょう。
(5) в понедельник утром 月曜日の朝に
(6) во вторник 火曜日に
(7) в среду днём 水曜日の昼に
(8) в четверг 木曜日に
(9) в пятницу вечером 金曜日の夜に
(10) в субботу ночью 土曜日の深夜に
(11) в воскресенье 日曜日に






3. 可能、禁止、必要


「курить」(喫煙する、喫煙すること)のように「-ть」で終わる形を不定形と言います。「можно」+不定形を使うと、「…してもよいですか?」と尋ねることができます。
(1) Можно спросить? お尋ねしても(質問しても)よろしいですか?
(2) Можно посмотреть? (ちょっと)見てもよろしいですか?
「нельзя」+不定形を使うと、「…してはいけない」と伝えることができます。
(3) нельзя говорить громко 大声で話してはいけません。
このほかに「запрещено」(禁止されている)という表現もあります。第8課の記述問題で使ってみましょう。
(4) запрещено купаться 遊泳禁止(水浴び禁止)







「нужно」+不定形を使うと、「…することが必要です」と伝えることができます。「私は…しなければなりません」と伝えたい場合には、以下のように与格を使います。
(1) Мне нужно учить слова. 私には(複数の)単語を覚えることが必要です。
日本語で「私は」と言う場合でも、ロシア語では「мне」を使って動作の主体を表すことがあります。第6課で学習したように、「мне」は「я」(私)の与格です。第7課の確認問題ではスヴェータが次のように言っていました。
Мне пора идти.
До свидания.
私は行かなければいけません(私には行くべき頃です)。
さようなら。






4. ся動詞(学ぶ)


動詞の中には「-ся」で終わるものがあります。「учиться」(学んでいる、在学している)の場合、現在形では以下のような形があります。「-усь」、「-итесь」など、母音の後では「сь」を使うことが注意点です。
(1) Я учусь. 私は在学中です。
(2) Ты учишься? 君は在学中なの?
(3) Он учится. 彼は在学中です。
(4) Мы учимся. 私たちは在学中です。
(5) Вы учитесь? あなたは在学中ですか?
(6) Они учатся. 彼らは在学中です。
「учить」(学習して覚える)の方は、「ся」の付かない動詞です。現在形では、「я」+「-у」、「ты」+「-ишь」、「он」+「-ит」、「мы」+「-им」、「вы」+「-ите」、「они」+「-ат」という組み合わせがあります。
(7) Я учу стихи наизусть. 私は詩を暗唱しています。
(8) Ты учишь стихи наизусть? 君は詩を暗唱しているの?
(9) Он учит стихи наизусть. 彼は詩を暗唱していますよ。
(10) Мы учим слова. 私たちは(複数の)単語を覚えようとしています。
(11) Вы учите слова? あなたは単語を覚えているところですか?
(12) Они учат слова. 彼らは単語を覚えているところです。






 

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