1. 天気について話す
この課では,天候・気象を表す表現がいくつも使われています.一つずつ確認していきましょう.
Det bliver vist regnvejr. どうやら雨天になるようです.
bliver <~になる> は現在形ですが,デンマーク語では動詞の現在形で未来の事柄を表すことができます.
「明日雨が降ります」という内容を伝えたい場合,動詞regne の現在形を用いてDet regner i morgen. というのは文法的に正しいのですが,現実にはDet bliver regnvejr i morgen. <明日雨天になります> という言い方をするのが一般的です.
I morges skinnede solen jo så dejligt.
今朝は陽がとても気持ちよく照っていましたよね.
i morges <今朝は> がテーマ化されて文頭に置かれているので,主語solenが定形動詞skinnedeの後ろに置かれています.主語を文頭に置くとSolen skinnede jo så dejligt i morges. となります.
このSolen skinner. <太陽が照っている> という表現は,天気に敏感なデンマーク人がよく口にする表現ですので,覚えましょう.
また文中のskinnedeは,skinne <輝く,照る> の過去形です.
さらに,såは <それほど,あれほど> を意味する程度を表す副詞ですが,強意の副詞として <とても,非常に,大変> という意味にもなります.
dejligtは,形容詞dejlig <心地よい,快適な,素敵な> の未知形・単数・中性形を副詞として用いたもので,動詞skinnedeの様態を表しています.
I december sner det også. 12月には雪も降ります.
「雪が降る」は,英語の It snows. と同じように非人称主語のdetで始め,Det sner. となります.
i december <12月には> をテーマ化して文頭に置いているので定形動詞 snerの後に主語detが置かれています.主語を文頭に置くと,Det sner også i december. となります.
Det er køligt og smukt med træernes røde blade.
涼しくて,木々の紅葉(赤い葉っぱ)があって美しいです.
Det er køligt は,「涼しい」ということを表しています.ここでは,køligという形容詞が主語detに呼応して,køligtと変化しています.
また,træernesのtræerneはtræ (-et, -er) の複数既知形で,語末の -sは所有格を表しています.
―さらに語彙を増やしましょう!―
ここでその他の気象現象の言い方を,現在形そして過去形で覚えましょう.
Det regner. <雨が降る> | 過去形Det regnede. |
Det blæser. <風が吹く> | 過去形Det blæste. |
Det tordner. <雷が鳴る> | 過去形Det tordnede. |
Det lyner. <稲光がする> | 過去形Det lynede. |
Det er godt vejr. <良い天気です> | 過去形Det var godt vejr. |
Solen skinner. <日が照る> | 過去形Solen skinnede. |
Det er overskyet. <曇りです> | 過去形Det var overskyet. |
ここで,det er ~ あるいは der er ~ という文を使って,気候について述べる場合についても覚えましょう.
Det er køligt. | /Der er køligt. <涼しいです> |
Det er varmt. | /Der er varmt. <暑いです> |
Det er fugtigt. | /Der er fugtigt. <じめじめしています> |
Det er koldt. | /Der er koldt. <寒いです> |
Det er lunt. | /Der er lunt. <暖かいです> |
主語がdetであってもderであっても,ここでは大きな意味の違いはありません.
―デンマーク語の月名を覚えましょう―
januar <1月>
februar
<2月>
marts
<3月>
april
<4月>
maj
<5月>
juni
<6月>
juli
<7月>
august
<8月>
september
<9月>
oktober
<10月>
november
<11月>
december
<12月>
―デンマーク語の季節名を覚えましょう―
forår <春>
sommer
<夏>
efterår
<秋>
vinter
<冬>
2. ~と思う
スキット内では,以下の2つの文で「~と思う」という表現が使われています.
Hvornår er det så bedst, synes du?
それではいつが一番良いと思いますか?
この文はHvornår er det så bedst? <それではいつが一番良いですか?> という疑問文を言った直後に,synes du? <思いますか?> を追加したものです.
I oktober synes jeg det er bedst.
10月が私は一番良いと思います.
この例文では文脈の流れから,i oktoberを文頭に置いていますが,基となっているのはJeg synes, (at) det er bedst i oktober. <私は10月が一番良いと思います> という文です.
これら2つの文で用いられているsynesという動詞が「~だと思う」に当たります.このように,デンマーク語には語尾が -s に終わるs形動詞というものがあります.
3. その他の便利な表現
「~を持参している」
Har du din paraply med?
あなたは自分の傘を持ってきていますか?
Jeg har min regnfrakke med.
私は自分のレインコートを持ってきています.
har ~ medで <~を持参している> というひとまとまりの意味を表します.この場合は,動詞harには強勢が置かれず,副詞medに強勢が置かれます.
minとdinは所有代名詞で,それぞれ共性名詞・単数のparaplyとregnfrakkeにかかっているために,単数共性形になっています.つまり,所有代名詞は関連する名詞の性・数に呼応した変化をするのです.
相手の話に感嘆・驚嘆して
Det var godt. それは良かった!
godtは主語である三人称・単数・中性形のdetの主格補語なので,未知形単数中性形になっています.
varはværeの過去形ですが,過去の出来事を表すのではなく,話し手の感情「!」を表しています.
・相手に何かをしないように促すときに
Du må hellere lade være. やめておいた方がいいです.
〔må hellere + 不定詞〕<~するほうがいい,~すべきだ> を意味し,英語のhad better –ing に相当します.
「~する予定がある」
Jeg har planer om at rejse til Japan i juni måned.
私は日本に6月に旅行に行く計画があります.
〔have planer om at 不定詞〕で <~する計画がある,~しようと考えている> を意味します.
また,<6月に> はi juni ともi juni måned とも言います.