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第6課 天気

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●会話表現

 

ここでは,第6課のスキット内で使われている会話表現をもとに,初歩的な会話表現について見ていくことにしましょう.

 

1. 天気について話す

この課では,天候・気象を表す表現がいくつも使われています.一つずつ確認していきましょう.

 

Det bliver vist regnvejr. どうやら雨天になるようです.


bliver <~になる> は現在形ですが,デンマーク語では動詞の現在形で未来の事柄を表すことができます.

「明日雨が降ります」という内容を伝えたい場合,動詞regne の現在形を用いてDet regner i morgen. というのは文法的に正しいのですが,現実にはDet bliver regnvejr i morgen. <明日雨天になります> という言い方をするのが一般的です.






I morges skinnede solen jo så dejligt.
今朝は陽がとても気持ちよく照っていましたよね.


i morges <今朝は> がテーマ化されて文頭に置かれているので,主語solenが定形動詞skinnedeの後ろに置かれています.主語を文頭に置くとSolen skinnede jo så dejligt i morges. となります. このSolen skinner. <太陽が照っている> という表現は,天気に敏感なデンマーク人がよく口にする表現ですので,覚えましょう. また文中のskinnedeは,skinne <輝く,照る> の過去形です.



さらに,såは <それほど,あれほど> を意味する程度を表す副詞ですが,強意の副詞として <とても,非常に,大変> という意味にもなります. dejligtは,形容詞dejlig <心地よい,快適な,素敵な> の未知形・単数・中性形を副詞として用いたもので,動詞skinnedeの様態を表しています.


I december sner det også. 12月には雪も降ります.


「雪が降る」は,英語の It snows. と同じように非人称主語のdetで始め,Det sner. となります. i december <12月には> をテーマ化して文頭に置いているので定形動詞 snerの後に主語detが置かれています.主語を文頭に置くと,Det sner også i december. となります.






Det er køligt og smukt med træernes røde blade.
涼しくて,木々の紅葉(赤い葉っぱ)があって美しいです.


Det er køligt は,「涼しい」ということを表しています.ここでは,køligという形容詞が主語detに呼応して,køligtと変化しています. また,træernesのtræerneはtræ (-et, -er) の複数既知形で,語末の -sは所有格を表しています.






―さらに語彙を増やしましょう!―

ここでその他の気象現象の言い方を,現在形そして過去形で覚えましょう.


 

Det regner. <雨が降る>

過去形Det regnede.

Det blæser. <風が吹く>

過去形Det blæste.

Det tordner. <雷が鳴る>

過去形Det tordnede.

Det lyner. <稲光がする>

過去形Det lynede.

Det er godt vejr. <良い天気です>

過去形Det var godt vejr.

Solen skinner. <日が照る>

過去形Solen skinnede.

Det er overskyet. <曇りです>

過去形Det var overskyet.

 

ここで,det er ~ あるいは der er ~ という文を使って,気候について述べる場合についても覚えましょう.

 

Det er køligt.

/Der er køligt. <涼しいです>

Det er varmt.

/Der er varmt. <暑いです>

Det er fugtigt.

/Der er fugtigt. <じめじめしています>

Det er koldt.

/Der er koldt. <寒いです>

Det er lunt.

/Der er lunt. <暖かいです>

 

主語がdetであってもderであっても,ここでは大きな意味の違いはありません.

 





―デンマーク語の月名を覚えましょう―

 

januar <1月>
februar <2月>
marts <3月>
april <4月>
maj <5月>
juni <6月>
juli <7月>
august <8月>
september <9月>
oktober <10月>
november <11月>
december <12月>

 





―デンマーク語の季節名を覚えましょう―

 

forår <春>
sommer <夏>
efterår <秋>
vinter <冬>

 




2. ~と思う

スキット内では,以下の2つの文で「~と思う」という表現が使われています.

 

Hvornår er det så bedst, synes du?
それではいつが一番良いと思いますか?


この文はHvornår er det så bedst? <それではいつが一番良いですか?> という疑問文を言った直後に,synes du? <思いますか?> を追加したものです.






I oktober synes jeg det er bedst.
10月が私は一番良いと思います.


この例文では文脈の流れから,i oktoberを文頭に置いていますが,基となっているのはJeg synes, (at) det er bedst i oktober. <私は10月が一番良いと思います> という文です.
これら2つの文で用いられているsynesという動詞が「~だと思う」に当たります.このように,デンマーク語には語尾が -s に終わるs形動詞というものがあります.





3. その他の便利な表現

「~を持参している」
Har du din paraply med?
あなたは自分の傘を持ってきていますか?

Jeg har min regnfrakke med.
私は自分のレインコートを持ってきています.


har ~ medで <~を持参している> というひとまとまりの意味を表します.この場合は,動詞harには強勢が置かれず,副詞medに強勢が置かれます. minとdinは所有代名詞で,それぞれ共性名詞・単数のparaplyとregnfrakkeにかかっているために,単数共性形になっています.つまり,所有代名詞は関連する名詞の性・数に呼応した変化をするのです.






相手の話に感嘆・驚嘆して

Det var godt. それは良かった!


godtは主語である三人称・単数・中性形のdetの主格補語なので,未知形単数中性形になっています. varはværeの過去形ですが,過去の出来事を表すのではなく,話し手の感情「!」を表しています.






・相手に何かをしないように促すときに

Du må hellere lade være. やめておいた方がいいです.


〔må hellere + 不定詞〕<~するほうがいい,~すべきだ> を意味し,英語のhad better –ing に相当します.






「~する予定がある」

Jeg har planer om at rejse til Japan i juni måned.
私は日本に6月に旅行に行く計画があります.


〔have planer om at 不定詞〕で <~する計画がある,~しようと考えている> を意味します. また,<6月に> はi juni ともi juni måned とも言います.