二.台湾の手紙の書式
2.抬頭
抬頭は、目上の人や尊敬する人に敬意を表す書き方である。「中国の手紙の書式」でも触れたように中国大陸の手紙にも同じ書き方があるが、台湾で使用する“抬頭”の書式は、主に以下の2つである。
敬意を表す人の名前を書く際、“挪抬”という書き方では名前の直前を1マス空け、“平抬”では名前を次の行頭に移して書く。
“挪抬”の例:
本文)・・・・・・下禮拜大家聚會,希望 陳老師也能來。・・・・・・。
“平抬”の例:
本文)・・・・・・下禮拜大家聚會,希望
陳老師也能來。・・・・・・。
現在の書き方では、“抬頭”はほとんど用いられなくなっているようである。使用の際は初回のみ用い、同一人物に関して、二回目以降は用いてはならないということに注意しなければならない。また、自分と関係がある語と合わせては使用できないので、「下禮拜 我的老師會來」ではなく、「下禮拜我的 老師會來」と書かなければならない。