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もっと学びたい人へ(3)

 


第3課ではまず,第2課に引き続き,動詞シルシ形スル・シタ式について見ました。

◇ [動詞シルシ形] スル・シタ式

その中で,目的語のシルシについて見ました。

◇ 目的語のシルシ

2人称複数の目的語のシルシは,‘-wa-’であると説明しましたね。しかし実際は,‘-wa-’だけではありません。2人称複数の目的語のシルシの,他のパターンについて見てきましょう。

それから,ここでは,動詞シルシ形シテ・シロ式の2人称複数形についても一緒に見ていきましょう。

そしてさらに,動詞シルシ形時ナシ動詞のガアル表現の,過去と未来の状態形についても,ここで一緒に見ておきましょう。


 

◆ 2人称複数の目的語のシルシ

 2人称複数の目的語のシルシには,第3課で見た‘-wa-’の形も含めて,これら3つの形があります。

◇ 2人称複数の目的語のシルシ

 ②と③の形においては,動詞本体の尻尾が‘-a’の場合は,‘-a’を‘-e’に変えてから,‘-ni’を付ける必要があります。例を見ておきましょう。

 ①の‘-wa-’だけの場合では,3人称複数とシルシが全く同じであるため,3人称複数と混同してしまう恐れがあります。②と③では,語末に2人称複数を表わす‘-ni’が付いていますから,2人称複数であることが明確に表わされますね。

 それから例2では,動詞本体の尻尾は‘-i’であって,‘-a’ではありませんから,尻尾を変える必要がありませんね。

 

◆ [動詞シルシ形] シテ・シロ式の2人称複数形

 第3課で見た動詞シルシ形シテ・シロ式は,相手が1人の場合の言い方,つまり2人称単数の言い方でしたね。

◇ 2人称単数形のシテ・シロ式

 相手が2人以上の場合の形,つまり2人称複数の形は,このように,動詞本体の後ろに,‘-(e)ni’を付けて表わします。

◇ 2人称複数形のシテ・シロ式

 ‘-(e)ni’は,2人称複数を表わします。先ほど見た目的語のシルシでも出てきましたね。動詞本体の尻尾が‘-a’の場合は,やはり‘-a’を‘-e’に変えてから,‘-ni’を付ける必要があります。

 シテ・シロ式には,不規則形をもつ動詞本体が3種類ありましたね。‘+ leta’〈持ってくる〉と‘+ ja’〈来る〉,‘+ enda’〈行く〉です。これらの2人称複数の形は,2人称単数の不規則形に‘-(e)ni’を付けます。元の動詞本体の形に‘-(e)ni’を付けるのではありません。(ただし,‘+ leta’が‘leteni’となるのは,結果的に規則的な変化ですね。)

◇ 不規則なシテ・シロ式の2人称複数形

 

◆ [動詞シルシ形](時ナシ動詞) ガアル表現の
  過去形と未来形

 第3課で見た動詞シルシ形時ナシ動詞のガアル表現で表わされたのは,「~がある」状況のみで,普通は現状が表わされるのでしたね。

◇ [動詞シルシ形](時ナシ動詞)ガアル表現

 「~があった」や,「~があるだろう」といった,過去と未来の「~がある」状況を表わすには,「~である」,「~になる」という意味の動詞本体‘+ wa’を用います。つまり,「~がある」状態「であった/になった」,「~がある」状態「であるだろう/になるだろう」というように,動詞シルシ形スル・シタ式で表わすのです。否定形も同様です。

 動詞本体‘+ wa’の前の‘-ku+’は,動詞シルシ形の音の調子を整えるために挿入されています。また,通常は下に示すように,動詞シルシ形の後ろにくるガアル表現は,主語のシルシのない‘na’だけでも表わされます。


 

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