日本語と比較すると、タイ語の特徴として次の3点が挙げられます。
音節とは単語を発音する際に一つのまとまりと意識される最小の単位(音のかたまり)のことです。日本語の音節はほぼカナ一文字に相当し、語彙の多くは多音節です。一方、タイ語の基本的な単語の多くは単音節です。 以下に例を挙げてみます。
日本語 | タイ語 |
いく(iku) | ไป pai |
くる(kuru) | มา maa |
たべる(taberu) | กิน kin |
さかな(sakana) | ปลา plaa |
あたま(atama) | หัว hǔa |
くち(kuchi) | ปาก pàak |
ここで、タイ語の単音節語が「子音+母音(+子音)」から成り立っていることに注目してください。単語の最初に来る子音を「頭子音」、最後に来る子音を「末子音」と呼びます。
これに声調を加えた形がタイ語の発音の基本形です。タイ語の複音節語も、これが連鎖した形で作られます。例えば、「鼻จมูก camùuk」は「ca+mùuk」の2音節になります。
以下では、声調、母音、子音の順でタイ語の発音を学んでいきます。
発音文字に関心がある人は発音(声調、母音、子音)を学習したあとに、文字の項へ進んでください。発音記号だけで学習する人は第1課へと進んでください。