第11課 På busshållplatsen(バス停で)

●文法解説

 

1.再帰代名詞

 再帰代名詞は3人称を除けば,それ以外は普通の人称代名詞の目的格と同一です.特殊な形(sig)を別途使用するのは3人称のみです.

 

jagmig<me, myself>vioss<us, ourselves>
dudig<you, yourself>nier<you, yourselves>
hansig<himself>desig<themselves>
honsig<herself>
densig<itself>
detsig<itself>

 

Jag tvättar mig.<私は自分(→自分の体)を洗う>
Du tvättar dig.<君は自分の体を洗う>
Han tvättar sig.<彼は自分の体を洗う>
Hon tvättar sig.<彼女は自分の体を洗う>
Den tvättar sig.<それは自分の体を洗う>
Det tvättar sig.<それは自分の体を洗う>
Vi tvättar oss.<私たちは自分の体を洗う>
Ni tvättar er.<あなたたちは自分の体を洗う>
De tvättar sig.<彼らは自分の体を洗う>

 

 

Erik tvättar sig. <エーリックは自分の体を洗う>

Erik tvättar honom. <エーリックは(自分以外の)別の男性の体を洗う>

 

 

bestämma sig<決心する>
ge sig iväg<出かける>
gifta sig med X<Xと結婚する>
kamma sig<髪を梳かす>
lägga sig<横になる,寝る>
lära sig<学ぶ>
raka sig<ひげを剃る>
resa sig<立ち上がる,起立する>
roa sig<楽しむ>
skilja sig<別れる>
skynda sig<急ぐ>
sätta sig<座る>
ta på sig<服など着る, 身につける>
ta av sig<服などを脱ぐ,体から外す> など.
 
Jag lär mig svenska. <私はスウェーデン語を学んでいる>
Vi måste skynda oss. <私たちは急がねばなりません>
Han gifte sig med henne. <彼は彼女と結婚した>


 

2.主節における否定辞inteと人称代名詞目的格の相対的語順

 動詞の目的語が人称代名詞のときは,否定辞の inte は代名詞の直後に置かれます.

 

Hon träffade inte Erik igår. <彼女は昨日エーリックと会わなかった>

Hon träffade honom inte. <彼女は昨日彼とは会わなかった>

 

再帰代名詞でも同じことが言えます.

 

Han tvättade sig inte. <彼は自分の体を洗わなかった>

 

・法助動詞や完了の助動詞が含まれる場合は,否定辞のinteは助動詞の直後に置かれます.

 

Han kan inte tvätta sig. <彼は自分の体を洗えない>


 

3.形容詞から副詞への転用

 単数・中性形に用いられる形容詞は語尾 –t を取りますが,この形は副詞としても用いられます.

 

Hon dansar vackert. <彼女は美しく踊る>

 

したがって,同じ形でもコンテキストによっては品詞が異なることがあります.

 

形容詞単数・中性形Huset är ovanligt.<その家は珍しい>
副詞Huset är ovanligt vackert.<その家はまれにみるほど美しい>


 

4.ingen, inget, inga の使い方

ingen, inget, ingaの使い方を学びましょう.

 

① 単独で用いられるとき

ingen<誰も~でない>(英語:nobody)
inget<何も~でない>(英語:nothing)
inga<誰も・何も~でない>

 

Jag såg ingen på gatan. <私は通りでは誰も見かけなかった>

Inget hände igår. <昨日は何も起こりませんでした>

Jag har lagt pengarna på bordet. Det finns inga här.

<私はテーブルの上にお金を置いたのだけれど> <ここにはないよ>

 

② 名詞とともに使われるとき

次に続く名詞の数と性に一致させます.

 

EN-名詞単数に対して ingen bil<車は一台もない(英語:no car)>
ETT-名詞単数に対してinget hus<家は一軒もない(英語:no house)>
複数形に対して inga kläder<服が何もない(英語:no clothes)>


 

5.未来を表す表現

4つの未来を表わす表現を違いに注意しながら学びましょう.

 

① ska+不定詞

主語が1人称のとき主語の意志を表します:

Jag ska städa mitt rum imorgon. <私は明日自分の部屋を掃除するつもりだ>

それ以外の場合は発話者や第三者などがすでに決定・規定していることを表します:

Du ska städa ditt rum imorgon. <あなたは明日自分の部屋を掃除するのよ>

 

② tänker+不定詞

主語の意志・意向を表します:

Jag tänker åka till Sverige nästa år.

<私は来年スウェーデンに行こうと思っている>

 

③ kommer att +不定詞

時間の経過とともに必然的にそうなることを表すときに使われます:

Du kommer att må illa om du dricker för mycket kaffe.

<コーヒーを飲みすぎると君は気持ちが悪くなりますよ>

 

④ 現在形で代用

未来を表す副詞表現とともに未来を表すことができます:

Jag ringer till henne ikväll. <今晩私は彼女に電話をします>