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インドネシア

 

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インドネシア語とは

 インドネシア語(bahasa Indonesia)はインドネシア共和国の国語です。

 インドネシアは2011年現在、約2億3千万人(世界第4位)の人口をもつ、東南アジアの群島国家です。赤道にそって東西に広がる5千キロメートルに渡る群島には約1万7千の島々が存在します。そこには、文化の異なる多様な民族が住んでおり、地域や島ごとに異なる地域固有の言語が話されています。インドネシア語はこの多民族国家インドネシアを一つにする重要な言語です。

 

 インドネシア語の起源は、マレー半島、スマトラ東岸などマラッカ海峡を挟む地方に分布したムラユ語(bahasa Melayu)と言われています。ムラユ語は7世紀末スマトラで興った仏教国家シュリーヴィジャヤ王国、ついで15世紀のイスラム国家マラッカ王国の言語となり、マレー半島、スマトラ島、ジャワ島、カリマンタン島などの沿岸地方を中心にリンガ・フランカとして群島各地に広まりました。20世紀に入り、オランダ植民地支配から脱却しようという民族主義運動が高まる中、1928年に宣言・採択された「青年の誓い」において、すでに広く用いられていたムラユ語が初めてインドネシア語と呼ばれ、統一言語とうたわれました。日本軍政期を経て、インドネシア共和国の独立後、インドネシア語が国語として憲法に定められ、インドネシア全土で国語の機能を果たすことになりました。独立当時のインドネシア語は国語としてはまだ不十分であり、またそれを読み書きできる人はそれほど多くありませんでしたが、インドネシア語の文法整備・綴り字法制定・用語整備といった言語政策によって標準化が促進され、インドネシア語の学校教育およびテレビ等のメディアの普及によって、いまや全国に十分浸透しています。また、インドネシア語の普及がある程度成功した要因には、インドネシア語が特定の民族のものではないという中立的な性質をもつ言語であることもあげられるでしょう。

 

 インドネシア語は学びやすい言語と言えます。文字はラテン文字/ローマ字で、読み方は基本的にはいわゆるローマ字読みで差し支えなく、発音も比較的容易です。文法では、単数形・複数形や女性形・男性形の区別、時制変化、格変化などの語形変化はありません。

 

 また、インドネシア語語彙にはサンスクリット語、アラビア語、ポルトガル語、オランダ語などに由来する外来語が非常に数多く見られます。これは、インドネシアの歴史が、海を通じて仏教文化、ヒンドゥー文化、イスラム文化、また植民地支配を受けた時代には宗主国オランダをはじめとする西欧諸国の文化による影響を受け続けた結果です。最近では英語、国内の地方語の語彙も数多くインドネシア語の中に取り入れられています。

 

 なお、マレーシアの国語であるマレーシア語は、インドネシア語と同じようにムラユ語をルーツとしています。インドネシア語とはいわば"兄弟関係"にある言語であり、マレーシアでインドネシア語を用いても十分通じます。

 

 インドネシア語の現在の正書法は、1972年に制定されたEjaan Bahasa Indonesia yang disempurnakanに基づいています。本教材は、その正書法に従っています。それに加えて、発音がわかりやすいように、 [ e ]は " é "、[ ə ]は" e "と表記しています。

 

 

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言語文化研究科言語社会専攻
大阪大学外国語学部
大阪大学サイバーメディアセンター