第4課 オペラに行く

●コラム:オペラを楽しもう。

「オペラってはじめて!楽しみだわ。」

 ハンガリーは音楽が盛んな国です。 オペラやオペレッタ、バレー、クラシックのコンサートなどのチケットは、日本よりもかなり安めなので、気軽に楽しむことができます。機会があったら、ぜひ出かけてみましょう。

・チケットを買いましょう。

 公演の情報は観光案内所のインフォメーションやプレイガイド、情報誌、インターネットなどで入手できます。チケットは当日券であれば会場でも購入できますが、前もって買っておくことをおすすめします。

 チケットを購入する際には、演目、日時、希望する座席の位置などを伝えます。値段は座席や公演によって異なります。

・服装にも気を配りましょう。

 特にドレスアップする必要はありませんが、ジーンズにスニーカーのようなカジュアルすぎる服装はあまりふさわしくないでしょう。せっかくの機会なので、少しおしゃれして出かけてみてはいかがでしょうか。

オペラ座の座席図

赤紫の席が一番高く、次に赤、オレンジ、ピンク、黄色、黄緑、緑と安くなっていく。

地図

zenekar オーケストラ

jobb 右

bal 左

földszint 1階

első emelet 2階

második emelet 3階

harmadik emelet 4階

páholy ボックス席

középülés 中央の席

oldalülés 両脇の席



「ブダペストのオペラ座は由緒あるところなのよ。」

ブダペストの目抜き通りアンドラーシ通りに建つオペラ座は、1884年に建設されました。指揮者にグスタフ・マーラー、アルトゥール・ニキシュ、オットー・クレンペラーなどを迎えた歴史をもつ由緒ある劇場です。

オペラ座正面

天上にはハンガリーの著名な画家ロッツ・カーロイの手になるオリンポスの神々が描かれている。

小ぶりながら絢爛豪華な劇場


華やかな舞台


オペラ座の正面入り口の両側にはハンガリーを代表する音楽家であるリスト・フェレンツとエルケル・フェレンツの銅像があります。

 

リストの銅像

エルケルの銅像


 

リストは1811年、当時のハンガリー領に生まれました。母語はドイツ語でハンガリー語は話せませんでしたが、つねづね自分はハンガリー人であると公言し、晩年は現在のリスト音楽院を設立するなど、ハンガリー音楽界の発展に多大な貢献をしました。

現在のリスト音楽院の建物

リストが晩年をすごした住まいは現在、リスト記念館になっている。

リスト広場にある迫力あるリストの銅像


エルケルはハンガリー国民オペラの創始者です。ハンガリー国歌の作曲者でもあります。また、愛国的オペラ『バーンク・バーン』の作曲者としても知られています。

 

 ハンガリーの音楽家としては、バルトーク・ベーラやコダーイ・ゾルターンが有名です。ふたりともハンガリー民謡の収集と研究を行いました。バルトークはハンガリー民謡をとりいれて新しい音楽をつくりました。コダーイは民謡を使った音楽教育法コダーイ・メソッドを開発しました。

ブダにあるバルトーク記念館

コダーイの肖像