第6課 天気

●文法解説

2. 所有代名詞

 会話表現で確認したように,所有代名詞は関連する名詞の性・数に呼応して変化します.ここで所有代名詞の変化形を覚えましょう.

 

 

名 詞

単数

複数

共性

中性





1人称・単数

min

mit

mine

2人称・単数

din

dit

dine

3人称・単数再帰

sin

sit

sine


 

 この所有代名詞は,基本的には名詞の前に付加的に置かれ,強勢がありません.

 

 例を見ながら,それぞれの意味を確認しましょう.

 

― 私の (min / mit / mine) ―

Jeg har min paraply med.  私は自分の傘を持ってきています.

Mit navn er Liva Jensen.  私の名前はリーヴァ・イェンスンです.

[navn (-et, -e): 名前]

 

Mine kollegaer er virkelig søde.  私の同僚たちはとても優しいです.

[kollega (-en, -er / kolleger ): 同僚]

[sød (-t, -e): 優しい]

 

― あなたの (din / dit / dine) ―

Kan jeg låne din cykel?  あなたの自転車を借りられますか?

[låne (lånte): 借りる]

[cykel (-en / cyklen, cykler): 自転車]

 

Husk at tage dit pas med!  あなたのパスポートを持って行くのを忘れずに!

[huske (huskede): 覚えている]

[tage A med: Aを持って行く]

[pas (-set, pas): パスポート]

 

Er dine kollegaer søde?  あなたの同僚たちは優しいですか?

 

― 自分の (sin / sit / sine) ―

Han har altid sin madpakke med.  彼はいつも自分のお弁当を持ってきています.

[altid: いつも]

[madpakke (-n, -r): お弁当]

 

Hun kan godt lide sit arbejde.  彼女は自分の仕事が好きです.

[arbejde (-t, -r): 仕事]

 

Martin inviterer sine venner til middag.  マーティンは自分の友人たちをディナーに招待します.

[Martin: 男子名]

[invitere (inviterede): 招待する]

[ven (-nen, -ner): 友人]

 

注意1

 sin, sit, sineは,同じ文中の主語を指して,<自分の> という意味になります.したがって,主語の位置には現れることはありません.また,sin, sit, sineが使われるのは,上記の例からも分かるように,主語が3人称・単数の場合のみです.

 

注意2

 所有代名詞が名詞の前に置かれず,単独で用いられる場合には,所有代名詞に強勢が置かれます.

 

Den der paraply er min.  あの傘は私のです.

 

Skal vi bruge mit kamera eller dit?

 私のカメラを使いましょうか,それともあなたのを使いましょうか?

 

Jeg har ikke min paraply med, men hun har sin med.
 私は私の傘を持ってきていませんが,彼女は自分のを持ってきています.

 

― 人称代名詞の所有格 ―

 上の所有代名詞の表には <彼の>,<彼女の>,<それの>,<私たちの>,<あなたたちの>,<彼らの>,<[敬称]あなた(たち)の> を表す語がありません.

 これらの意味を表すためには所有代名詞ではなく,人称代名詞の所有格を用います.

 

hans <彼の>

hendes <彼女の>

dens <それの>

dets <それの>

vores <私たちの>

jeres <あなたたちの>

deres <彼らの>

Deres <[敬称]あなた(たち)の>

 

例: hans bil <彼の自動車>

   hans hus <彼の家>

   hans biler/huse <彼の(複数の)自動車/家>

 

➢ これらの人称代名詞の所有格はmin/mit/mineなどの所有代名詞とは異なり,関連する名詞の性・数に呼応した変化はしません.