第6課 天気

●文法解説

 ここでは,第6課で使われた表現に関連のある文法事項について説明します.

 

1. 動詞の過去形

 この第6課では,いくつかの文で動詞の過去形が使われていました.

 

Det sagde vejrmeldingen også.  そのことは天気予報も言っていました.

I morges skinnede solen jo så dejligt.  今朝は陽がとても気持ちよく照っていましたよね.

 

 上の2つの文では,それぞれ,sagde[sige <言う> の過去形]そしてskinnede[skinne <輝く,照る> の過去形]が使われています.

 デンマーク語の動詞は,不規則変化動詞と規則変化動詞に大別されます.sigeは不規則変化動詞に,skinneは規則変化動詞に分類されます.

 

 それでは,まず不規則変化動詞について,これまでのスキット内の会話に使われていた動詞を例としながら確認しましょう.

 

― 不規則変化動詞の例 ―

不定詞形

現在形

過去形

意味

betyde

betyder

betød

~を意味する

blive

bliver

blev

~になる

gøre

gør

gjorde

する

går

gik

歩く;行く

have

har

havde

持っている

hedde

hedder

hed

~という名前である

hjælpe

hjælper

hjalp

助ける;手伝う

komme

kommer

kom

来る,到達する

lade

lader

lod

~させる

lyde

lyder

lød

響く,音がする

lægge

lægger

lagde

横たえる,横にする

rive

river

rev

掻く

se

ser

見える;見る

sidde

sidder

sad

座っている

sige

siger

sagde

言う

være

er

var

~である;~がある,~がいる


 

 次に規則変化動詞について,見てみましょう.この規則変化動詞は,過去形(及び過去分詞形)の作り方によって,第1規則変化動詞と第2規則変化動詞に分類されます.まずは,skinneが所属する第1規則変化動詞から見ていきましょう.

 

― 第1規則変化動詞の例 ―

不定詞形

現在形

過去形

意味

anbefale

anbefaler

anbefalede

推薦する,勧める

blande

blander

blandede

混ぜる

flytte

flytter

flyttede

引越しをする

koste

koster

kostede

~という値段である

lave

laver

lavede

作る;する

lyne

lyner

lynede

稲光がする

regne

regner

regnede

雨が降る

skinne

skinner

skinnede

輝く,照る

sne

sner

sneede

雪が降る

stave

staver

stavede

綴る

tordne

tordner

tordnede

雷が鳴る


 

➢ 第1規則変化動詞における過去形の変化語尾は,-edeです.

➢ この -edeという語尾では,語中のdは のように,柔らかい音で発音されます.

➢ デンマーク語の動詞の8割強がこのグループに属します.

 

 次に,第2規則変化動詞について見てみましょう.

 

― 第2規則変化動詞の例 ―

不定詞形

現在形

過去形

意味

blæse

blæser

blæste

風が吹く

købe

køber

købte

買う

rejse

rejser

rejste

旅をする

skynde

skynder

skyndte

急がせる

smage

smager

smagte

味がする

spise

spiser

spiste

食べる


 

➢ 第2規則変化動詞における過去形の変化語尾は,-teです.