ここでは,第5課のスキット内で使われている会話表現をもとに,初歩的な会話表現について見ていくことにしましょう.
解 説
よく使う表現です.Hvor meget koster det? とも言います. スキット内では,この質問に対して,次のように答えています.
解 説
38,50 kr. はotteogtredive (38) kroner og halvtreds (50) øre <38クローネ50ウーア> あるいは <38.5クローネ> のことですが,ふつうはotteogtredive en halv 「38半分」のように言い,kr. を読みません.
ちなみに,クローネはデンマークの貨幣単位で,1クローネ=100ウーアです.
スキット内では,次のような文が使われています.
解 説
例文はどちらも疑問文の形態をしていますが,これをどちらも平叙文に直すと次のようになります.
Guleroden er rå. にんじんは生です.
Det er rigtigt. それは本当です.
上記の文では,råとrigtigが形容詞ですが,このように,名詞や代名詞を主語にして,その名詞について形容詞を使って「~です」と表現する場合には,A er B. のように言います.
その際には,Bの位置にくる形容詞は,Aの位置にある名詞や代名詞に合わせて語形変化をします.
解 説
kan (godt) lide ~
で,<~が好きです> という意味を表します.よく使う表現です.
Jeg kan godt lide øl. 私はビールが好きです.
Jeg kan godt lide chokolade. 私はチョコレートが好きです.
[chokolade (-n, -r): チョコレート]
人称代名詞を目的語にすることもできます.
Jeg kan godt lide ham. 私は彼が好きです.
Jeg kan godt lide hende. 私は彼女が好きです.
また,at-不定詞を目的語にすることもできます.
Jeg kan godt lide at lave mad. 私は料理をするのが好きです.
Jeg kan godt lide at gå en tur. 私は散歩をするのが好きです.
[gå (en) tur: 散歩をする]
Jeg kan godt lide at gå i biografen. 私は映画館に行くのが好きです.
[gå i biografen: 映画館に行く]
デンマーク語では「(食事を)作る」という意味を表す際に,動詞laveを用います.lave madという表現で,「食事を作る・料理をする」という意味になります.この際,発音に気を付けてください.通常,強勢は動詞laveには置かれず,目的語のmadに置かれます.注意して聞いてみましょう.
スキット内では次のような文で使われています.
Vi skal lave aftensmad hjemme hos mig. 私たちは私の家で夕食を作ります.
解 説
lave aftensmad で <夕食を作る> という一つの意味になります.この場合も,強勢は動詞laveに置かれず,aftensmadだけに置かれます.
またskalは <~することになっている> という「予定」を表します.skalの後の動詞laveは不定詞形になっていることに注意してください.
hjemme <自宅で,家で> とhos mig <私のところで> が組み合わさって <私の家(うち)で> という意味になります.
第4課で確認したように,hjemが <家に> という方向を表すのに対して,hjemmeは <家で> という場所を表します.
lave mad や lave aftensmad 以外にもlaveを用いた表現がありますので,ここで覚えましょう.
lave morgenmad 朝食を作る
lave frokost 昼食を作る
lave middag 夕食(ディナー)を作る
動詞laveの直後に料理名を置くこともできます.その際にも,強勢は該当する料理名に置かれます.
lave salat サラダを作る
lave gulerodssalat にんじんサラダを作る
lave frikadeller フリカデレを作る
また,ここで「美味しい」ということを表すデンマーク語の表現も一緒に覚えましょう.スキットでは,次のような例文が使われています.
解 説
スキットの例文では,virkelig <本当に> という副詞が入っていますが,デンマーク語では基本的に,
で <それは美味しいです> という意味になります.
godtは形容詞godの未知形・単数・中性形を副詞として用いたものです. virkelig以外にもrigtigを使って,強調することができます.
Det smager rigtig godt. それは本当に美味しいです.
反対に <それは美味しくないです> ということを伝える場合には,否定の副詞ikkeを用いて,
Det smager ikke godt. それは美味しくないです.
Det smager ikke så godt. それはあまり美味しくないです.
などのように言うことができます.
解 説
「それはどういう意味ですか?」という非常に重要な表現ですので,覚えましょう.
解 説
Hvad siger du til ~ は文字通りには <あなたは~に対して何を言いますか?> という意味ですが,実際には <あなたは~をどう思いますか?> という意味で使われます.
Hvad siger du til at købe nogle øl? 何本かビールを買うのはどうですか?
Hvad siger du til det? それについてはどうですか?
解 説
en idéが未知形・単数・共性形なので,形容詞god <良い> には何も語尾が付加されていません.
解 説
ここでもlave mad <食事を作る> という表現が用いられています.
また,skynde osは <急ぐ> という意味になります.直訳すると,<私たち自身を急がせる> という意味で,したがって <急ぐ> という意味になります.このような動詞は再帰動詞と呼ばれます.
〔移動の動詞 + at-不定詞〕で <~に行って~する> ということを表します.