第4課 あそこへはどうやって行きますか?

●文法解説

2. 動詞の不定詞形・命令形

 会話表現では,動詞の不定詞形・命令形が使われている文について確認しました.

 動詞の不定詞形とは,基本的に辞書の見出し語の形のことだと考えてください.この不定詞形は,デンマーク語では,2つの方法で使われます.例えば,スキット内の文にあるようにatが直前に付けられたタイプの不定詞(緑色表示),

 

 Jeg vil godt hjælpe dig med at flytte.

 

そして,vilと結び付く場合に使われているatの付かないタイプの不定詞(赤色表示)があります.

 

 上の例文からも分かるように,不定詞形は基本的に -e という形をしています.現在形は,第1課で確認したように,この不定詞形に,-r という語尾を付けます.これに対して,命令形は基本的に,この不定詞形から -e を取ります.

 

 ここで,動詞købeを使って,命令形・不定詞形・現在形の確認をしましょう.

 

 

動詞:købe <買う>

命令形 ( -! )

køb!

不定詞形

købe

現在形 (-r)

køber


 それではここで,この課で習った動詞,またこれまでの課で習った動詞の不定詞形そして命令形について確認しましょう.

 

―第4課で習った動詞―

― 規則的な変化をする動詞 ―

不定詞形

現在形

命令形

lade

lader

lad!

sidde

sidder

sid!


 

― 不規則な変化をする動詞 ―

不定詞形

現在形

命令形

går

gå!

se

ser

se!



 

注意!

➢ 不定詞形(見出し語形)が,gå のように -e以外の母音で終わっている場合は,現在形には -r だけを付け加え,また命令形と不定詞形は同じ形をしています.

➢ また,不定詞形(見出し語形)が,seのように -e で終わる1音節語である場合も同様で,現在形には -r だけを付け加え,命令形と不定詞形は同じ形をしています.

 

 

―これまでの課でならった動詞―

― 規則的な変化をする動詞 ―

不定詞形

現在形

命令形

flytte

flytter

flyt!

hedde

hedder

hed!

hjælpe

hjælper

hjælp!

komme

kommer

kom!

lyde

lyder

lyd!

sige

siger

sig!

stave

staver

stav!


 

― 不規則な変化をする動詞 ―

不定詞形

現在形

命令形

gøre

gør

gør!

have

har

hav!

være

er

vær!



 

注意!

➢ gøre, have は不定詞形(見出し語形)が,-e で終わっていますが,現在形と命令形がその不定詞形から-eを省いた形となっています.また,væreは現在形が全く異なる形をしています.これらは不規則に変化する動詞ですが,非常によく使われる動詞でもありますので,変化形を覚えてしまいましょう..