第1課では,疑問文に対する答え方として,Ja / Nej だけを使った答え方を学びました.ここでは,疑問文中の語を用いて答える方法について学びましょう.
Er du japaner?
<あなたは日本人ですか?>
という問いに対して,例えば次のように疑問文に現れる語を全て使って答えることができます.
Ja, jeg er japaner.
<はい,私は日本人です>
また,japanerという部分を省略し,疑問文中の動詞 er をそのまま用いて,
Ja, jeg er.
<はい,そうです>
と答えることもできます.
さらに,japanerという語をdetで代用して答えることもできます.
Ja, det er jeg.
<はい,そうです>
この答え方が最も頻繁に用いられる答え方です.覚えましょう.
それでは,次に否定で答える場合について見てみましょう.
Er du japaner?
<あなたは日本人ですか?>
という問いに対しても,同様に3通りの答え方が可能です.
Nej, jeg er ikke japaner.
<いいえ,私は日本人ではありません>
Nej, jeg er ikke.
Nej, det er jeg ikke.
<いいえ,そうではありません>
この場合もdetを用いた答え方が最も頻繁に用いられます.
疑問文中の動詞が,どのように答えの文の中に現れるかということについて,もう少し見てみましょう.
Er du japaner? – Ja, jeg er japaner.
<あなたは日本人ですか?> - <はい,私は日本人です>
では,疑問文中の動詞 er が答えの文中でも用いられています.
Har du en lommeregner? - Ja, det har jeg.
<あなたは計算機を持っていますか?> - <はい,持っています>
でも,疑問文中の動詞 harが答えの文中でも用いられています.
疑問文中の動詞がerとhar以外の場合には,英語で代用動詞doを使うように,デンマーク語でも代用動詞を使います.それについては次の課で学びます.
スキット内の表現で確認したように,Har I ikke sådan en i Japan?に対する答えとしての,Nej, det har vi ikke.の中のdetは疑問文中の Har I ikke以外の代わりをしています.
それでは,次のような疑問文に対してはどのように答えるでしょうか?
Er det en blomst?
<これは花ですか?>
答えが肯定の場合には,
Ja, det er det.
<はい,そうです>
答えが否定の場合には,
Nej, det er det ikke.
<いいえ,そうではありません>
というように答えるのが一般的です.どちらの場合にも,Ja / Nej の直後に現れているdetがen blomstの代わりをしているdetで,動詞erの後に現れているdetが主語となります.