一.中国の手紙の書式
1.中国の手紙の基本構成
⑤ 署名と日付
結びの文の後に1行空けて、本文の右下に署名と日付を書く。署名も宛名と同様、差出人と受取人との関係によって書き方が変わる。親しくない人に手紙を書く場合、フルネームを書くのが一般的であり、親しい人の場合、名字を省略して名前だけ書いてもよい。また、受取人と差出人との関係を表すために、署名の前に自称を付け加えてもよい。自称とは受取人に対する差出人の自称のことである。
例えば、学生が先生に手紙を書く場合、署名の前に“学生 ×××”と書く。友達同士の場合は“友 ×××”、“你的朋友 ×××”と書く。
また、受取人への尊敬を表すために、署名の後に礼儀語、例えば、“敬上(敬白、啓上)”“谨上(敬具)”などと書くか、あるいは“上 (啓上)”だけ書いてもよい。両親が子供への手紙を書く場合、署名する必要がなく、“父字(父より)”、“母字(母より)”と書けばよい。
日付は署名の真下に書く。場合によっては、差出人が手紙を書いた場所を記入してもよい。特に、旅行している時には、旅行の場所を書くことが多い。例えば、“8月26日于北京 ”。普通は新暦を用いるが、旧暦を使用する場合には、“旧历8月26日 ”というように記す。