第11課 未来形

 

未来形には①叙想法不定未来形と②直接法未来形の2種類があります。

 

①叙想法不定未来形

叙想法不定未来形は、現在や未来の不確実な状況や行為について述べるもので、話者にはその不確実性についての認識が常にあります。

 

活用形は、人称と数の区別にしたがって、動詞の語根にそれぞれ以下の活用語尾を加えて作ります。

単数複数
一人称 ऊँएँ
二人称
三人称 एँ

 

動詞がकरना の場合、活用形は次のようになります。

単数複数
一人称 करूँ करेँ
二人称 करे करो
三人称 करे करेँ

 

動詞がहोना の場合ですと、少し例外的な活用形となります。

単数複数
一人称 होऊँ हों
二人称 हो हो/ होओ
三人称 हो हों

 

具体的には次のような場面で用いられます。

 

a. ある状況や行為の生起について、話者が不確実なものであると認識していることを表現したいとき。

मुझे मालूम नहीं कि कल बारिष हो या नहीं ।

 明日、雨になるかどうかはわからないわ。

 

मैं दावे के साथ नहीं कह सकता कि आपको सफलता मिले कि नहीं ।

 君が成功するかどうかなんてぼくには断言できないよ。


 

b.不確実な事柄を、条件や仮定として表現します。

यदि तुम्हें भूख लग रही हो तो सच सच बताओ ।

 もしお腹がすいているなら、正直にそう言いなさい。

 

अगर बंदर मनुष्य की तरह बोल सके तो कितना मज़ा आए ।

 もし猿が人間みたいに言葉が話せたら、さぞ面白いでしょうね。


 

c.話者がそうあって欲しいと願ったり、希望している事柄を表現します。

काश कि हम लोग लखपती बन सकें ।

 ああ、ぼくらが大金持ちになれたらなあ。

 

भगवान् करे कि तुम्हें लम्बी आयु मिले ।

 長生きするように。


 

d.対話の相手に、誘いかけたり、丁寧に頼みごとをしたりする場合にも用います。

साथ चलें।

 一緒に行きませんか?


 

e.話者が自分の行為に関して、聞き手の考えや意向をたずねるときにも用います。

क्या मैं आपके लिए कुछ खाने की चीज़ें ले आऊँ?

 何か食べるものを持ってきましょうか?


 


 

②直接法未来形

直接法未来形は、叙想法未来形とは異なり、話者がより確実性が高いと考えている行為や状況について述べるものです。

 

活用形は、叙想法未来形に男性単数形には गा を、男性複数形には गे を、女性形には गी を付け加えて作ります。

動詞のचलना を例に挙げると次のようになります。

単数複数
一人称चलूँगा / चलूँगी चलेँगे /चलेँगी
二人称चलेगा / चलेगीचलोगे / चलोगी
三人称चलेगा / चलेगीचलेंगे / चलेंगी

 

動詞がहोना の場合は、1人称単数形では、होऊँगा / होऊँगी または、हूँगा / हूँगी 2人称複数形では、होओगे / होओगी またはहोगे / होगी の二つの形が見られます。

 

a.話者の意思を表現します。

हर हालत में मैं तुम्हारे घर नहीं आऊँगा ।

 君の家には金輪際行くものか。

 

चिंता न कीजिए, हम लोग आपकी मदद करेंगे ।

 あなたのお手伝いをしますよ。

 

आप कहीं न जाइए, मैं आपको लेने फिर यहाँ आऊँगी ।

 どこにも行かないでね、またここに迎えに来ますから。


 

b.話者が確実性が高いと考えている未来の状況や行為を表現します。

कल ज़रूर बारिष होगी।

 明日はきっと雨ですね。

 

अनिल परीक्षा में अवश्य पास हो जाएगा ।

 アニルは試験にぜったい合格するでしょう。