第8課 所有表現

 

ヒンディー語では、英語のようにhave動詞で所有を表現するのではなく、ものの存在を示す動詞होना を用いて所有関係を表現します。誰かの「ところ」に何かが「ある」、または「ない」ということで、その誰かが何かを所有しているか、いないかを表すわけです。その場合、「ところ」を表すには次の方法があります。

 

a.~के पास を用いる場合。もっとも普通の表現で、所有されるモノが、お金のような移動可能な動産であったり、時間であったりします。

मेरे पास हिंदी पढ़ने के लिए अच्छी किताब नहीं है ।

 私はヒンディー語を勉強するのにいい本を持っていません。

 

इस वक़्त आप के पास समय है?

 今、あなたは時間がありますか?

 

उसके पास अनेक क़ीमती जापानी कीमोनो हैं ।

 あの人は高価な日本の着物を沢山持っています。

 

*ただし、~के पास は本来、何かが存在する位置を表現するものですので注意してください。

 

हमारे घरके पास बहुत बड़ा तालाब था ।

 わが家の近くには大きな池がありました。


 

 

b.~का ,के , की といった属格後置詞を用いると、土地、家など所有者が身につけて移動することができない不動産などを所有していること、あるいは親族、家族などがいるかどうかを表現することができます。

गाँव में उनकी ज़मीन, मकान आदि पुश्तैनी जायदाद अभी भी हैं ।

 村にはあの人は先祖代々の土地と屋敷が今もあります。

 

क्या आपका नौकर है?

 あなたは使用人を置いていますか?

 

मेरे तीन बेटे और एक बेटी हैं ।

 私は息子が3人に娘が一人います。

 

आपके कितने बच्चे हैं?

 お子さんは何人いらっしゃいますか?

 

*特に親族、家族の場合には、~के が数や性にかかわらず用いられることがあります。

 

मेरे तीन लड़कियाँ थीं ।

 私には娘が3人いました。


 

c.後置詞のको が用いられる場合もあります。英語の発想では、動詞のhaveを用いる場合でもこの後置詞が現れます。

क्या आपको समय है?

 お時間がありますか?

 

मुझे कोई बाल बच्चे नहीं ।

 私は家族はいません。

 

कल रात से मुझे तेज़ बुखार है ।

 昨夜から私はかなり熱があります。

 

लगता है कि कमला को सिर में हलका दर्द है ।

 カムラーは少し頭痛がしているようです。